2016年7月17日日曜日

PuyDuFouのクオリティー











 先週、フランスに行ってたのですが、それは1つ前のスレッドで書いた通り。その際、Moduloチームと一緒にパリから車で4時間かけて行ったのがフランスの西のほう。ロワール地方の、本当に、ど田舎にあるPuydoFouというテーマパークです。 地図 
中世をモチーフにしたテーマパークで、日本でいうところの時代劇的な内容なんですが、スケールと演出の巧みさでは、強烈な印象を与えます。しかし場所が場所だけに、フランス人しかいない。アジア人はかなり珍しいと感じました。

* 最近、悲しいテロが相次ぐフランスですが、この日は平和で牧歌的なよきフランスの風景を見ることができました。こんな素敵な国なのに、なぜテロが続いてしまうんだろう。

昼間、一見すると昔の街を再現した自然豊かな動物園?(あちこちに動物が飼育されてるので)のような印象で、自然公園みたいな内容か?と思わせておいて、野外で行うショーのスケールや、インドアショーの巧みな映像効果や数多くのトリックを埋め込んだ演出は、本当にびっくりしてしまう。

西部劇のように、海賊同士が戦うシーンでは、単に役者の殺陣だけのアクション演出かと思いきや、湖底から巨大な船が浮かびがったり、戦いの最中、巨大なファイヤーフレームが吹き出したり、城壁を前に乗馬した騎士がアクロバティックな走りを見せるだけかと思いきや、クライマックスで、それまで単なる城壁だと思っていたものが、すっぽり地面に埋め込まれ、消えてから再度、巨大な幕をまとって地面からせり出したりとか、本当の城とおもっていたら、実は100トンものその城が自走して前にせり出して、炎を吹き出すとか、そんなことがありえるのか?という動きがあるから、びっくりしてしまうのです。演出のスケールはとんでもなく大規模です。

圧巻は夜に行われる世界最大規模だろう野外劇で、1000人ものボランティアが参加するその劇では、思いつく限りのトリックがふんだんに使われており、こうした演出に慣れた自分でさえ、最後まで飽きずに驚かされます。確かに、テクニカルディレクターの言うように、まるで映画の中の世界をリアルに見せるというコンセプトそのままに、そんなことがありえるのか?と思える演出をこのテーマパークはリアル空間で見せてくれます。

これまで、ディズニーランドやユニバーサルといったアメリカのテーマパークに慣れた典型的日本人としては、世界にはまだ知らないけれど、もっとユニークな演出やテーマパークがあることを認識させられた事と、アメリカばかりに目が行ってしまう日本は、もう少しアメリカ万歳みたいな価値観はゆるめてもいいんじゃないかと思う。この国はまるで国民の価値観や心がアメリカの植民地に住まう市民みたいだと自分は思う。

最近、入社した社員が、うちにはフランス製品が多いですね。と話し、ああそういえば、付き合う人もフランスが多い気がする。しかし、これは別にそうしたいからではなく、自然とそうなったと思う。ある意味、運命的なものも感じたりするんです。。
 2005年に愛知万博でフランス人チームと一緒に仕事しなければ、そのフランス人に勧められて、カナダ館を見に行かなければ、今の会社もなかったかもしれないし。今の状況は、ある意味、創業者の宿命によるものですね。

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