2015年12月14日月曜日

クラウドの波(変わりゆく世界1)

 ある飲み会での事、深酒をしたせいで、おそらく自分の中のさまざまな弱音が感情となって弾けてしまった事を、後になって後悔するあたり、自分は20代の頃から何も変わってないなと思います。自他共に認めるネガティブ思考なため、ちょくちょくネガティブ発言を繰り返すこともまた、自分の特徴だと思う。しかしながら、この仕事を始めて9年が経過するわけで、なんとかやってこれているのも事実。もうすこし自信をもちたいものです。

そんな9年の歳月の中、 ネットワークシステムがどうしたこうしたと、持論を訴え続け、そうこうしているうちに照明のネットワーク化だの、音響のネットワークが、当たり前の時代になり、イーサネットなどという単語を発することすら、気恥ずかしいほどになりました。本当に変化は早いものです。

こうしてコンピューターの波はエンターテイメントの世界にも波及し、レガシーシステムにこだわる人たちを、過去へと追いやるのはテクノロジーの進化過程で必ず起こってきた事象です。こうしてネットワークが当たり前になる事で、次に何が普通の感覚になるか?それが存在することが前提となったとき、何が発生するのだろうか?最近、そんな事をぼんやり考えたりしています。

ショー産業以外の一般世界において、ネットワークというと今、SDN(Software define network )や、IoTに夢中な印象ですが、それらは普通の視点で見ているとわれわれの世界には無関係に見えます。多くの場合、皆、こう言うのです。ショー産業の世界はほとんどが仮設の施工であり、クローズドなネットワークで運用するものであり、L2Levelからその先へ向かう必要性がない。故に、ある一定のところで進化は止まる。今の演出用ネットワークは、わざわざ一般の回線に接続する必要もなく、L3の領域は、ネットワーク屋さんの領域だろうと。

今のところ、概ね、自分も賛成な意見なのですが、最近、何か引っかかるのがIoTです。会社の社内業務も、ほぼクラウドシステムへの移行が進んでおり、このところのマイナンバー制度のせいもあり、クラウドでさまざまなデータを管理する事の必然性も出てきています。そういう現象を眺めていると、何もかもすべての機器がクラウドの海に接続されている事を感じて、そのうちに、SDNスイッチなんてものも、ショー設備の世界に浸透してくるのかもしれないし、なんてことを考えたり。。

特に設備関連で言う所のメンテナンスや、トラブル対応に関して、クラウドをつかって対応する方法がすでにあります。(専用のサーバーで運用する管理システムのサービス)Medialon社でいうところのロンクラウドなんですが、こういう仕組みというのは、施工した会社も助かるし、施主側から見ても、安心感があるようにおもいます。やがて、まったく関係がないと思われていたことが、この産業にもつながり、それが普通になっていくいわゆるイノベーションのジレンマは、どこにでも転がっているのかもしれませんね。








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