2014年3月20日木曜日

まさに驚異的なチップ




 最近、LumenRadioから世界最小のDMXレシーバーチップが発表されました。
これがなぜ驚きか?というと製品開発者以外の方は興味ないかもしれませんが、驚くべきことに、これまで写真上のような大きな基盤だったレシーバーが、6mm角の小さなASICにすべて集約されるのです。どうですか?驚きませんか?

ASICというのは特定の用途に特化した複数機能を1つの回路にまとめたチップの事を言い、この小さなチップ1つでワイヤレスで送られてくるDMXをそれぞれのプロダクト向けにDMXデータとして出力できるのです。もちろんアンテナや電源の回路など、このチップを載せる基盤は必要なわけですが、それにしても小さなパーツにすることができます。

しかも、この製品はLumenRadio社のトランスミッターからの電波を受信できるだけでなく、W-DMX社のG2, G3, G4, 及びG4Sとも互換があるというのです。
ヨーロッパの市場において、ワイヤレスDMXという分野の製品は、このLumenRadio社とW-DMX社でほぼ2分しており、この2つの会社の電波を受信できれば、顧客はどちらかの製品はすでにもっており、照明器具を開発するメーカーがこのチップを搭載するのは、ワイヤレスシステムをLumenRadio1社に限定されるわけでなく、ほぼ全方位で対応できることになります。

すばらしいですね。正直、トランスミッターを販売している当社にとって、うれしい話でもないし、儲かる話でもないんですが、こういう技術には本当に感嘆します。
これだけ小さなパーツになると、搭載する器具にとってもメリットがあるだけでなく、さらに多くのLED器具に搭載可能な上、また新しい製品が開発されるのではないでしょうか?



0 件のコメント:

コメントを投稿