2012年4月14日土曜日

MADIの存在

最近の音響用伝送プロトコルが混沌としているような印象を受けるのは、いくつかのイーサネットベースのプロトコル以外に、すでにデジタル伝送プロトコルが存在していて、これが混在した状況のためではないだろうか?と想像します。特にAES/EBUというデジタル信号をマルチにしたようなMADIという存在が、混乱に拍車をかけているような気がします。

この規格は、マルチチャンネルのデータを伝送する規格で、媒体に同軸ケーブルと光ファイバーの両方が利用できます。そしてネットワークプロトコルのように、リング接続によるリダンダントが組めるため、知らないで接すると、TCP/IP系のリングトポロジーを使うプロトコルかと勘違いしそうです。

Multichannel Audio Digital Interfaceというのだそうで、64chのデータ伝送ができるそうです。MADIブリッジという変換装置があるようですが、さまざまなメーカーでもMADI対応の製品があり、そこにTCP/IP系のプロトコル、Ethersound やDANTEが普及してくるから、何がネットワークなのか?わからなくなります。

間違いなく言えることは、光ケーブルを利用してはいても、MADIはネットワークプロトコルではなく、しかしデジタル伝送の信号であるということ。これらはまだまだ利用されるわけですから、われわれもうまくおつきあいしたいと思います。少し照明のDMXとネットワークの共存状況と似ている感じがします。





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